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ラボ分析計

液体クロマトグラフ付き質量分析装置(LC-MS)の基礎

<概要>

LC-MSは有機化合物の定性・定量を目的とした分析装置で、熱的に不安定な試料、不揮発性(高極性)の試料を分離する液体クロマトグラフ(LC)と質量分析部(MS)を複合した装置です。

複数の成分を含む試料がLC部で単一成分に分離され、質量分析部で個々の成分のMSスペクトルを測定することにより成分の定性を行い、MSにより検出されたイオンの強度により定量を行います。

<特徴>
  • 分子量が比較的大きい、または極性が比較的高い成分分析に有効
  • イオン化方法を選択することにより、熱に不安定な物質にも対応可能
  • 様々なイオン化法があり、成分に最適なイオン化法で検出可能
<用途>
 
  • 環境:水質の界面活性剤、残留農薬分析など
  • 食品:食品中の残留農薬分析、食品の成分分析、食品添加物の分析など
  • 医薬品:医薬品中の有効成分分析など
<基本構成>

LCMS模式図

  1. 液体サンプルはポンプによってカラムに導入されます
  2. サンプル中の各成分はカラム内で固定相と移動相に対する親和性(保持力)の差によって成分ごとに分離されます。なお、カラム内を高圧にすることにより、カラムの分離能力・検出能力を高めることができます。
  3. 分離された成分はサンプルに適したイオン化法(ESI法、APCI法、APPI法 等)によりイオン化されます。
  4. その後、質量分析部で質量/電荷数(m/z)ごとに分離され、検出器で計測されます。